乳児院ってどんなとこ?
児童福祉法に基づく児童福祉施設(入所施設)です。さまざまな理由で保護を必要とすることになった乳児を預り、保育士、看護師など専門職員が24時間、一日一日の養育を行います。入所は子ども家庭センター(児童相談所)を通して行なわれます。
和泉乳児院ってどんなとこ?
平成24年3月に併設の幼児院とともに建替えをして、子どもたちの安心安全なお家、新児童棟が出来ました。その2階部分と1階の1クラスが生活場所です。
乳幼児の愛着形成と一人ひとりの健康面や発達面もしっかりとフォローしながら、子どもたちが優しさや居心地のよさを実感できる“養育ケア”に心がけています。
当院の展望(目指すもの)
- 同一場所に乳児院と児童養護施設が存在するというメリットを十分に生かし、引き続き連続性・一貫性のある0歳~20歳の質の高い養育ケアを目指したい。
- 乳児院の基本機能
- 親への丁寧な対応支援による“早期帰宅”を目指すこと
- 病虚弱や障がい児などへの専門性のある質の高い“養育ケア”を目指すこと
- 24時間365日緊急性の高い乳幼児の保護を行い(受け皿)、子どもや親、家族等への的確なアセスメントを行い支援すること
- 里親の啓発~推進・支援を丁寧に行うこと
- 近隣市町村と“各種子育て支援事業”を検討し実施すること
これらの強化を図っていきたい。
- 乳幼児期から育った子どもたちの「実家」として、心の支えになること。
- 定員
- 40名
- 入所児年齢 0歳~2歳
- (保健上安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、就学前の6歳まで)
- 職員数
- 62名
- 施設長、副施設長、保育士、看護師、児童指導員、家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員、事務員、臨床心理士、栄養士、調理師及調理員等
- 目標
- 子ども一人ひとりの個性を大切にし、愛情豊かに受け止めながら発達に応じた援助を行ないます。また子どもたちの健康面や安全面に配慮し、心も身体も明るく元気に育ってくれることを目標としています。
- 部屋の構成
- ユニット2室:ばんび組・こあら組(新生児2名・年少児5名・年長児6名×2クラス)
- 小規模ケアユニット3室:(ほし組4名、にじ組4名、きりん組6名)
- ばんび組・こあら組は、クラスの中で更に新生児・年少児・年長児に分けられ、月齢に応じた細やかな対応を行う担当職員のもとで、子どもたちが安心感をもって日々の生活がおくれるよう努力しています。
- にじ組・ほし組は、ばんび・こあらに隣接し小規模グループケアを実践しています。子ども4名と専任職員2名という密な関わりのもとで、大人との信頼関係や愛着関係をより一層深めることを大きな目標としています。
- “きりん組”は、当乳児院ではチャレンジのクラスです。家庭復帰がなかなか見込まれない、或いは長期になると思われる児童6名と、担当職員5名も固定化し、より家庭的な環境の中で就学期まで継続的に養育していくことを目標として日々努力しています。
年間行事
- 4月
- お花見会
- 5月
- 子どもの日行事
- お泊り保育
- 6月
- 7月
- 七夕行事
- 8月
- 地蔵盆(わらべ地蔵)
- 夕涼み会
- きりん組 一泊旅行
- 9月
- 里帰り会
- 子ども園運動会
- 10月
- お泊り保育
- だんじり祭り
- 院内乳幼合同運動会
- 11月
- みかん狩り
- 七五三(助松神社)
- 和泉乳児院 大バザー
- 12月
- クリスマス会
- 院内もちつき
- 1月
- 初詣(助松神社)
- 2月
- 節分行事
- 3月
- 子ども園卒園式
- あいあい修了式
児童養護施設と協働して“アイアイルーム”での設定保育
乳児院の2歳児及び児童養護施設の3歳児が院庭にあるアイアイルームでモンテッソ―リー教育を取り入れた設定保育を行っている。職員は乳児院と児童養護施設職員からそれぞれ専任し2名体制で平日に実施している。子どもの自己選択、自己決定を大切にし、年長児は年少児のお世話を、年少児は年長児を模倣し、教具を使いながら複雑なものにもチャレンジして、達成感や集中力・根気強さも養うことができています。
里帰り会
施設数の少ない乳児院へは広域から子どもたちがやってきます。約半数近くは実親や親族の元へ戻りますが、他の児童養護施設や障がい児入所施設、或いは里親家庭へと生活場所を移っていくこともよくあります。院を巣立った子どもたちが、その後どのように成長しているのか…?大変気がかりです。そこで当院では平成27年度から毎年“里帰り会”を開催しています。小学生を対象に…時には中学生も含め、幼き頃のエピソードを生で伝え、また行事などのスライドショーも行い、良きイメージをもって自身の振返りをしてもらっています。
何よりも当時の担当職員らは再会に大感激です!
里親支援機関つむぎ
これからは社会的養育が必要な子どもたちの受け皿として、里親家庭を増やすことが国からも示されています。これまで里親とご縁が深かった乳児院が、今後里親の広報から研修や実習、そしてマッチング、アフターケアまで一貫した丁寧な関わりを推し進め、施設と協働していかねばなりません。
”つむぎ”は平成29年4月、府内の施設を経営する“社会福祉法人格”では最初となる「里親支援機関の事業委託契約」を大阪府と交わしスタートしました。職員は現在3名体制ですが阪南地域を中心に、大阪府岸和田子ども家庭センター(児童相談所)と連携して地域の里親推進のため日々頑張っています。
和泉乳児院内
- 受付日
- 月・火・木~土
- 午前9時~午後5時半
- 定休日
- 水・日・祝日・年末年始